ゼミの内容と進め方

競争法と知的財産権法のゼミナール

なぜ同じ地域で同じ商品でも、販売店や販売時期によっては、価格が異なったりするのでしょうか(Amazonや楽天のようなオンラインストアも同様)。そのおかげで、時間をかけて探し求めさえすれば、最も安い価格で目当ての商品を購入することができます。なぜ、PCやiPhone等の電気製品は毎年のように新しい機能が追加搭載され、性能が向上するのでしょうか。そのおかげで、いつもワクワクして新製品に心踊らされてしまいます。
他店より少しでも安く商品を販売しよう、或いは他社より少しでも優れたテクノロジーを開発しようというインセンティブを生み出している原動力は、市場競争というメカニズムです。競争によって、消費者は、よりハイクオリティの商品をより安い価格で購入できるようになります。
他方で、競争を避け暴利を貪るために、今まで競争していた相手と通謀して価格を吊り上げたり、新規参入の競争者を不正に排除したりするというようなケースも、毎日のように発生しています。それらを阻止できなければ、競争秩序が破壊されてしまい、消費者は高い値段で物を購入させられたり、いつでも低クオリティの製品を使わざるをえなくなるというような事態を迎えます。
だからこそ、公正かつ自由な競争秩序を維持するということは、私たち身の回りの健全な生活環境を守るとても大切なことなのです。そこで重要な役割を果たすのは、競争秩序を守る独占禁止法等の競争法や発明者の権利を守る特許法等の知的財産権法といった法制度になります。
姜ゼミは、このような競争と知的財産を演習のテーマに研鑽し理解を深めるゼミナールです。

 

実践的な法的思考力とプレゼンテーション能力を培うゼミナール

法学部を卒業し、実際に弁護士や裁判所書記官等の法曹界の道を選ぶ法学部生はむしろ少数です。では、法学部で学ぶことにはどのような意義があるでしょうか。法をよく知ることは重要ですが、それよりも、法の考え方を理解し、法的思考力を身に付けることこそが、法学部で学ぶ第一義的な意義です。物事の判断に必要な事実を素早く抽出し、争点を的確に整理し、更に説得力のある主張を支える必要な論拠・論法を構築する能力は、法学の世界に限らず、ほかの業界分野においても大いに活用できるアビリティです。姜ゼミでは、普段のゼミナールにおいて、審判決の検討だけでなく、討論会や模擬裁判を毎月開催する等、ゼミ生らの法的思考力が日々アクティブに鍛えられています。
 他方で、プレゼンテーションの実力も、就職活動の面接をはじめとする様々な場面において、ますます求められるようになってきています。しかし、PowerPoint等を使ってプレゼン資料を作成したり説明したりするという能力はあっても、大勢の前ではプレッシャーを感じうまく話ができない、思わぬ質問をされて答えが思い浮かばず動揺してしまうなどが、プレゼンテーション能力を身に付けたい多くの学生に共通する悩みでもあります。そのような悩みを解決するためには、普段から少しずつ大勢を相手にする練習を積み重ねていくことが不可欠です。そこで、姜ゼミでは毎週の審判決報告において常に、質疑応答を伴うプレゼンテーション方式で行うことになっています。各回はすべて担当のゼミ生が自らプレゼンテーションを準備して受け持つので、審判決に対する理解を深めるだけではなく、大勢を目の前にしても冷静に相手に伝える能力を培われます。「普段から鍛えられていたので、就職の面接を優位に進めることができた」という話をよく卒業したゼミ生から聞きます。とても嬉しいことですね。

 

「良く学び、良く遊べ」のゼミナール

「良く学び、良く遊べ」は本ゼミナールのモットーです。勉学は学生の本業ですが、楽しく遊ぶ方法を知らない学生は、往々にして勉学の方法も心得ていません。ゼミナールのメンバー同士みんなで一緒に遊びの立案をしたりチャレンジしたりすると、刺激も倍増して普段一人では得られないような楽しさを体験できるようになります。更に、協力し合うことを通じてゼミ生同志の絆を深めることもできます。そのため、普段は演習の取り組みに専念することを高く要求していますが、ゼミナール課外活動の時にみんなをできるだけ束縛せずに思い切り遊ばせます。
今までキャンプでの焚火バーベキュー、山での洞窟探検、海でのダイビング等々、みんなで様々なレクリエーションを企画してきました。おかげで、忘れられない思い出もたくさん作ることができました。ゼミ生一人一人にとって、大学で学んだことだけではなく、ゼミナールでの思い出も、人生を振り返る時の宝物になれたら嬉しいですね。
どうぞWebで「姜ゼミ」を検索してください。またお会いしましょう。

 

ゼミナールの目的・到達目標 

 本ゼミナールでは、カルテルや知的財産権の濫用といった違反行為を規制し市場競争の秩序を守る「経済法」について学びます。経済法とは、経済憲法とも呼ばれる独占禁止法及び補完的役割を果たす不正競争防止法等の競争法だけでなく、特許や著作物を保護する知的財産権法にも関わる幅広い法分野です。
 本ゼミナールは、このような経済法の知識や思考力を身に付け、知的財産権法との関係を理解し法学的視野を広げることを目的とする。2年次に基本知識の体系的に学び、3年次に審決や判例の解釈能力を身に付け、4年次には条文を具体例に応用することができ、審判決を引用して法解釈を行い、法学論文を書くスキルを身に付けることを到達目標とします。

 

ゼミの内容、進め方〉

 競争法と知的財産権法に関する専門知識の理解を深めるとともに、プレゼンテーション能力を育成し、ゼミ生が実践的に伝える力を身に付けることを重視するのが、本ゼミナールの特色です。将来の求職競争において、ゼミ生が優位に就職活動を進めることができます。具的な演習内容は次のとおりです。
 2年次
 (1) 教科書や条文を精読し、疑問点が生じた場合は随時解説します。
 (2) 市場支配力や知的財産権の濫用といった競争法、知的財産権法に関わる訴訟や報道等を題材に、ゼミ生を主体とする活発な議論を進めます。
 3年次
 (1) 重要な審決や判例を精読し、法的思考力を養います。
 (2) 論点整理や法的思考力を育てることができるよう審判決を厳選して担当者(若しくは担当グループ)に報告プレゼンテーションしてもらい、更に全員でその報告内容に対する質問や討論を行います。
 4年次
 (1) ゼミ生一人一人と、自分が書きたい研究課題の選択と整理を行い、テーマを絞り込んでいきます。
 (2) 探求成果を段階的にプレゼンテーション発表し、卒業論文を作成していきます。これは青春の思い出にもなる重要な一歩です。

 ※ アットホームな雰囲気でゼミを進めるよう心掛けます。みなさんが忌憚なく積極的に発言することを期待します。